国際ひかり年
JAAA2015 日本天文愛好者ミーティング 報告
~日本天文愛好者連絡会 年会(全国大会) in 京都~


2015年6月27日から28日にかけて、京都大学理学部に於いて、JAAA2015 日本天文愛好者ミーティングが開催されました。
天文愛好者ミーティングは、日本天文愛好者連絡会(JAAA)によって、毎年開催されている全国大会です。
老若男女、ベテラン・ビギナー、会員・非会員を問わず、全国の天文ファンが集まり、天文や宇宙、星空 への興味関心、探究を深め、交流を図る大会です。今回は交通アクセスの比較的良い京都での開催でした ので、全国25都道府県から、130名以上の参加がございました。本当にありがとうございました。
京都大学正門
(理学部からは離れています)
京都大学理学部 南正門?? 一階ロビー 4階エレベーター前の無料配布物

発表予稿集 理学研究科6号館南館 4階 401大講義室 
広ーーーーーい!(正直、広すぎるかもしれないと思いましたが、結果的に、丁度良いサイズでした。)
ネパール募金へのご協力もありがとうございました。
京大天文台基金へも、多額の募金ご協力をありがとうございました。

300席の教室の前から後ろまで、程よく埋まる状態となりました。 京都大学理学部附属花山天文台台長柴田一成教授よりご挨拶

基調講演は京都大学理学部 嶺重 慎 教授による『ブラックホール宇宙の時間』でした。  
ブラックホール研究について、18世紀に行われた最初の理論的研究から、ブラックホールの発見、そして銀河と中心ブラックホールの関係などの現在進行している研究、さらにブラックホールを見る!作る! という夢まで様々なトピックを紹介して戴きました。

国際天文学連合(IAU) のシーリュン・チャン先生と国立天文台天文情報センターの縣秀彦先生による『国際ひかり年・アマチュアープロ天文学者間のコラボレーション』の特別講演もございました。今年は国際ひかり年ですので、その具体的な取り組みやアマチュアへの協力呼びかけなど、短時間に盛りだくさんの内容でお話しされました。

今回は『発表しちゃおう!こんなんしてます』というサブタイトルのもと、ポスター、口頭、合計41件の発表がありました。中でも、中学生、高校生、高専生の発表はいずれも素晴らしく、そのレベルの高さに、参加者も驚くほどでした。
『お盆の様な月の輝きに迫る』
ハートピア安八ジュニア天文倶楽部 田島怜一郎さん
月の輝きが縁まで均一の明るさを持つ理由を、身近な材料を利用し、月表面の粒子を再現することにより 、粒子の反射によるものであることを実験的に証明されていました。実験装置も自作され、再現性につ いても考察されておられました。
『太陽の動きの観測から均時差の原因を探る』~観測と日時計づくりへの応用~
長野県塩尻市立丘中学校科学部
太陽の位置観測による南中時刻の変化を、3つの仮説(地軸の傾き、地球軌道の中心と太陽の位置のズレ、地球の公転速度の変化)により観測結果と比較し、理論導出をされていました。
『アリスタルコスの月と太陽の距離比測定を検証する』
京都府立城陽高等学校天文部
アリスタルコスの地動説について、当時の観測方法を再現すべく観測装置を自作され、観測結果より検証を試みられておりました。また、検証結果からアリスタルコスの測定誤差の考察もされておられました。
『手作りプラネタリウム製作記』
修道中学校・高等学校
プラネタリウムを自作し、9.5等級までの星空を再現できるとの紹介をされていました。また、ドームも自作されたとのことで、種々の工夫についての考察と実機についての説明をされておられました。
『天文学研究は小口径望遠鏡でもできる !!』
国立米子工業高等専門学校科学部
10cmクラスの屈折赤道義を用いた観測機材の紹介および観測結果を報告されておりました。例として、Hαの画像による太陽の緯度方向の角速度の違いや局所での振動、ハッブルの法則の検証等を紹介されておりました。
前回の大会まで、高校生以下の口頭発表に対して、海部宣男先生名の参加証が渡されましたが、今回より、奨励賞として、中高生+高専生(高三生まで)の研究発表に対して、贈られました。

社会人による報告や発表、講演も多数あり、『星を見ることはロマンか』という天文ファン必見のお話から、京都ならではの歴史的な天文話などの発表がありました。 円滑な進行を行う為、質疑応答については、事前に配られた質問用紙に記入して戴き、まとめて、パネルディスカッションのような形で行いました。

ずらり並んだパネルに力作のポスターが貼られ、ポスター発表のみの方もおられたので、ポスターセッションを設け、参加者・発表者ともに、十分にやりとりして戴くように致しました。

ティータイム。(休憩・歓談時間)

各地のお土産も、沢山差し入れして下さり、歓談も盛り上がりました。
(人気のため、写真撮影の前になくなっていたお土産もありました。)

ご馳走様でした。ありがとうございました。

懇親会は理学部セミナーハウスで行われ、美味しい料理に舌鼓を打ちながら、交流を楽しんで戴きました。
また、後援団体や参加者のご提供下さった天文関連物品争奪のじゃんけん大会も行われ、にぎやかな交流会となりました。ご提供下さった方々に深く御礼申し上げます。

二日目はJAAAの総会と口頭発表の第3部・第4部が行われ、活動報告やイベント案内の後、
ポスターのみの発表者から、ひとことアピールをして戴きました。
閉会後集合写真を撮り解散となりました。
仙台から参加の比嘉義裕さんの発表
『偉い天文学者や勤勉なアマチュア天文愛好者は、なぜ難しい言葉で宇宙天文を語るのか?』
二日目も発表者への質疑応答はまとめて行われました。

希望者対象 エクスカーション(オプションツアー)が実施されました。
エクスカーションは、京都大学理学研究科附属花山天文台ツアーで、京都千年天文学街道の一貫として行われました。
梅雨時期で、悪天候が予想されましたが、参加者の行いが良かったお陰か、運良く太陽も顔を出し、太陽館のシーロスタットによる、太陽光スペクトル見学もして戴けました。
また、本館45cm屈折望遠鏡、ザートリウス見学、歴史館見学、4次元デジタル宇宙シアター(京大スペシャル版)体験もして戴けました。



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